天気はますます良くなって

アイドルなしでは生きていけない

今さらレーザーマリオネットの話をします。

 

 

 

 

 

いやSTAGEとか最早いつやねんって思ったそこのあなた。ご名答。

マジでいつだよって感じですよね。もう2年前だって!!はや!!!!

 

 

でもそんな古いネタでレポート書いちゃったんですよね〜〜へへ。

でも先生に読んでもらうだけじゃちょっともったいないし、数名の方にduet2017年7月号をよこせと恐喝してしまったのでブログで供養します。*1菊◯先生ごめんなさい。実はレポート書いてる間からブログにしようと思ってました。単位ください。(どさくさ)

 

 

 

ということで、2年も前のSexy Zoneさんのツアー演出の話をしたいと思います!!

みんな大好き、レーザーマリオネットのお話です。

 

 

 

 

 

 

とその前に、そもそも「アイドル」というものの本質について書かねばなりません。

 

 

 

アイドル≒人形である説

 

 

は??????????って感じですよね。私も思った。

でも授業聞いてあ〜〜確かになと思ったので受け売りします。 

 

 

 

アイドルって、まあ顔がいいとか歌上手いとかダンス上手いとか喋りが上手いとか、

人それぞれ重視するポイントっていろいろあると思うんです。

 

でもそういうところじゃなくて、もっとどんなアイドルにも共通するようなもの。

つまりアイドルの本質って、もっと他にあるんじゃないか??と。

 

 

 

 

その本質を2つあげるとすれば、

 

 

1.曖昧さと非日常性

 

例えばドキュメンタリーとか、アイドルの素の姿ってイメージじゃないですか。

でも考えてみたら、あれも全部「撮られてることわかってる」訳で。

だとしたら、ドキュメンタリーだってステージ上と同じように、めちゃめちゃキャラ作ってる可能性はある。

 

よくあるのは「遭遇したらめちゃクソジュだった」みたいなやつね。

あと実は彼女いたパターンとか(地雷だったらごめん)

 

 

 

それでもステージでキラキラしてる姿を見ちゃうし、

ファンサ飛ばしてくれたら簡単に湧いちゃうし、

ドキュメンタリーでちょっと気抜いてる瞬間にキュンときたりするし、

 

それってつまり、そのアイドルが表舞台にいる限り、

アイドルの「キャラクター」(=作り物の姿)と、その人間本人の真実の境目がすごく曖昧になっていて、それでもファンはアイドルが好きってことなのです。

 

 

そんな虚構(=非日常性)と真実の曖昧さ、そしてその曖昧さを楽しむみたいなところって、アイドルの特徴の一つじゃないですか??

 

 

 

 

2.コントロールできないオーラ

 

とりあえずここではわかりやすく「オーラ」って言葉を使うんですけど、

アイドルに必要なものの一つに「オーラ」があると思うんです。

 

 

例えばダンスとか歌が上手いだけだったら、専門のダンサーとかの方が当然上手いし、

イケメンとか美人とかだったらモデルや俳優やインスタグラマーとかいるし、

でもアイドルって特有のオーラがある気がしません??

 

 

 

そういうのって、誰かから強制されて出せるもんでもないし、

年取ったからってそのオーラが消える訳でもない。アラフォー軍団V6おじさんもまだまだアイドル感あるし。

 

そんな「自分や周りの意思ではどうにもならない魔力」みたいなものも、アイドルのアイドルたる部分の一つだと思います。

 

 

 

 

 

 

と、ここで突然なんですけど、人形もこの「アイドル」の要件、結構満たしてると思いませんか!?

 

 

 

例えば、人形って絶対「モノ」だってわかってるけど、なんか殴れない。

かわいそうだし呪われそうじゃないですか。

それってつまり、人形に「人格」を見てるからじゃないかと。

 

そういう意味で人形は、

人格≒キャラクター≒虚構の世界と、「モノ」としての現実のミックスみたいなもので、

アイドルの「現実と虚構の間」感に近いものがあります。

 

 

 

 

それから、「こちらの意思でコントロールできない何か」を持っているという感覚も似ています。

 

 

例えばホラー映画見た日の夜、電気消してから部屋のぬいぐるみとバッチリ目が合うと一瞬ヒィッってなった経験ありません??

勝手にぬいぐるみ動いて襲ってきたらどうしよう的な。

 

 

これって、ぬいぐるみ(=人形)が勝手に自分の意思で動き出して、

私(=ぬいぐるみの持ち主)の手に負えない行動したらどうしよう、って発想なんですよね。

 

この時、人間は人形に対して、「こちらの意思でコントロールできないもの」を見出してると言えます。

 

 

 

 

て感じで、人形とアイドルって似てるんですよ。

 

 

 

 

 

伝わったかな!?!?てかこれで解釈あってる先生!?!?!?少なくとも私はこう解釈したよ!?!?!?!?違ったらDMください!!!!!!!!!!!(!?!?)

 

 

 

 

 

 

 

ということでお待たせしました本題です!!

ズバリ、「レーザーマリオネットはなんでマリオネットじゃなくなった後も人形っぽい動きしてるの!?!?」というお話です!!!!

 

 

 

 

まぁセクゾ担の皆さんはご存知だと思うんですけど、

2017年のツアーSTAGEで、レーザーマリオネットって演出あったんですよね。

 

 

 

 

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めっちゃ透かし見えててすみません……

 

初めは大人たちに操られていたSexy Zone。

 

 

 

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しかしKing&Queen&Joker発売がある種転機になり、

 

 

 

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操られることなく、自分たちの意見を大人たちに言えるようになった。

 

 

そんなSexy Zoneというグループの軌跡を表現したような演出です。

泣けるって話題になりましたよね………あれなったよね??思い違いじゃないよね!?

 

 

 

 

 

でもこれ、私実はめちゃめちゃ気になってたことがあって、

 

 

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この場面!!

もう「操り人形」じゃなくなったあとなのに、みんなロボットダンスみたいな動きしてるんです。

 

 

 

 

操り人形じゃなくなったんだったら、もっと自由に動いてもいいはずじゃん??てずっと思ってました。が、

先ほどまでの「人形≒アイドル論」を使うと、この動きで大正解だった!!ってことがわかるんです。

 

あっこの後一瞬怖めなピノキオの画像出るんで嫌な人はベーーーーッとスクロールしてくださいね!!

 

 

 

 

 

まず「操り人形」。

 

 

 

いわゆる操り人形って、操る人がいないと、

 

 

 

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まぁこうなるじゃないですか。べろ〜ん。

自立できないので。

 

 

 

 

はい!!怖い画像終わりです!!!!!

 

つまり操り人形は、操り手と、

無個性で半人前な人形が一体とならないと完成しない、という種類の人形だと言えます。

 

 

 

これ、さっきのアイドルの話と結びつけると、

操られていた=大人たちの言いなりだった頃のSexy Zoneは、

まだ半人前の人形≒アイドルだったんだ、という風に考えられます。

 

 

 

ところがピノキオみたいに、操り人形から「人間」になっちゃうと、

人形≒アイドルだからこそ持てる「オーラ」とか、

現実と非現実の間にいるようなアイドル性みたいなものも丸ごと失ってしまう。

 

なぜなら人間は人形ではないから。

人間は「現実」に生きていて、非現実の成分を持つことができないから。

 

 

 

 

ところがレーザーマリオネットでは、糸(=レーザー)が切れてからも、

Sexy Zoneは人形として動いています。

 

つまり、Sexy Zoneは半人前の人形≒アイドルから、

一人でも自立して動ける人形≒アイドルになり、

上の大人たちから操られることなく、というか大人たちがコントロールできない、

かつ非現実的な世界を生きる一人前のアイドルになった。

 

 

糸(=レーザー)から解放され、それでもなお人形のようなダンスを踊るというレーザーマリオネットの演出は、

Sexy Zoneが一人前のアイドルだ!!ってことを示す上で、非常に理にかなっていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

はい!!伝わりましたかね!?!?!?!?

レポートの内容をブログに書き直すのってこんなに大変なの!?!?なんか微妙に内容違う気がしてくるもん!!!!

意味不明だったらすみません!!!!!!

 

 

 

まぁいろいろ書いたんですけど、つまり私はこう言いたいんです、

 

Sexy Zoneは誰がなんと言おうと最強アイドルだ!!!!!

そして、レーザーマリオネットの演出を考えた人物、そう

菊池風磨最強!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

以上、松島担でした!!

ありがとうございました!!!!!!!!!!!!(菊池担じゃないんかい!!)

 

 

 

 

 

*1:一応大学のレポートの書き換えブログなんで、いろいろ見つかった時にあれこれ言われて単位消えると困るんで参考文献書きます。

菊地浩平『人形メディア学講義』河出書房新社、2018年

エリザヴェータ・コーレンベルグ 著、大井数雄 訳『人形劇の歴史』晩成書房、1990年

ミハイル・コロリョーフ 著、大井数雄 訳『人形劇芸術ー理論の基礎』晩成書房、1983年

あっ先生の名前バレちゃった

ちなみに元にしているレポートは、2018年度の演劇文化論2の私のレポートです。ここまで書けば大丈夫だよね!?!?単位消さないでください……(懇願)